2007年晩夏、不動産業者現る4

仕事が終わってから駅近くのホテルに9時ごろ到着しました。待ち合わせのホテルのレストランで5年ぶりに会い、話をしました。

「食事をしていませんので失礼します」と、自分はスパゲティを食べ、私はコーヒーでした。こういうところがかえって気を許すこととなります。

この不動産業者は、以前の職場をやめて独立したそうです。本社は東京ではなく地方都市にありました。まだ小さな会社で、自社の物件はまだ持っていないということでした。社長ではないが取締役をしていて、これから会社を大きくしていきたいような話をしました。

日本の景気も良くなっていっていましたので、いいときに独立したのかもしれませんね。

私は、確定申告の話をしました。自分で白色申告をしていること、確定申告の雑費の部分を積極的に申告していること、事業的規模でないので青色申告はする気がないこと、などを話しました。

この人は、私が資料を持ち込んで来る事を考えていたので、私が話だけをしたのは予想外だったようです。「なるほど」という感じで話を聞いていましたが、特に新たな情報が得られたわけではなく、私のやり方が基本的に正しいことが確認されました。

さて、売込みが始まりました。少し広めの新築ワンルームでした。売り込みのポイントは物件というよりも、

  • 5年間の賃金保証のサブリース
  • 5年後に売値と同額での買取保証

つまり、現金で購入できれば、5年間、賃料だけを抜くことができるという仕組みです。こんなことをするのは、新しく会社を立ち上げたばかりで、とにかく現金が欲しかったのでしょうね。

残念ながら、私は2000万円も現金がありません。さらに、物件の場所は「板橋区」でした。

私は板橋区には行ったこともありません。板橋区のかたには失礼ですが、一人暮らしの人に人気のエリアだともこれから人気が出そうだとも思えませんでした。

「この物件は良い物件かもしれないが、私は東京に住んでいないので、購入するならブランド的な、わかりやすいエリアを選びたい」と述べました。「今考えているのは、目黒区と中央区」。

「なるほど仕方がありませんね」と、不動産業者はすっと引き下がり、この話は終わりました。

この時は、様子を探るためだったのでしょう。すぐにまたコンタクトを受けることになるのです。

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