「購入の意思はありません。ここにきたのも確定申告の相談のためでした」と断らず、「今考えているのは、目黒区と中央区」などと購入の意思があるような返事をしたのはなぜだったのでしょう。
2007年は東京中心部の地価が上がって、目黒区や中央区などの新築ワンルームマンションでは、とても購入に値しないような価格になっていることはわかっていました。「目黒区や中央区」と言えば、「新築ワンルームマンションを購入しない」ことにはなります。
良い物件は出ないだろうことはわかっていましたが、何せ、インフレがやっと来そうですから。私も、「ひょっとしたら掘り出し物があるかも」という心が生まれてきたのです。「せっかく会ったんだから、言うだけ言っても、聞くだけ聞いても良いだろう。」
インフレ前に良い物件を買って、インフレで売り抜けるというのが私の新築ワンルームマンション購入の基本原則ですから。
不動産業者もインフレ期待です。でなければ、
なんて条件は出さないでしょう。
銀行もインフレ期待です。
板橋の物件を購入するとなったら、融資はMS銀行のワンルームマンションローンを用いるという話になっていました。
この時、都市銀行でも、こんなローンがあったのです。
みんな、インフレ期待です。
2007年、私の貯金は減り続けていましたが、それでも今よりはまだ貯金がありました。心の中で、「ここでインフレの波に乗ればよいのだ」と考えていました。
不動産会社もそれをわかり、私に次のアプローチをしたのだと思います。
2007年は、7つ目の区分を買ったのですが、都心は値段が上がり利回りが悪くなったので、川口のを買いました。
1棟にそろそろトライしたいと思い始めたのですが、時期を逃してしまったと、あきらめ気分になりました。
私にとっては、ミニバブルがあっという間に終わったのは、ありがたかったです。
ドビーさん、私はこのままインフレになってくれることを願っていました。
このミニバブルは不動産経営関係者にいろいろな影響を与えました。こういうときにうまく対応できるといいのですよね。