中長期の賃貸住宅市場を予測、3つの潮流を知る ですが、これはひどいと思いました。
「歴史的に長い目で見て、賃貸状況がどうなるかを考えるべきだ」という最もな主張で、いくつかの資料は大変意味のあるものなのですが、浦田さんはこれらを有効に組み立てることができません。
「浦田さんのよいところは、オバサン的感覚が発達していることろだ」と思いました。ポップを張るとかスリッパを置くとか、それを表にするとか、具体的に細かいテクニックの提案に才能を発揮するのはそのためだと思いました。「アパ・マン成功投資術」などはいろいろな項目を丁寧にまとめた良い本でしたが、これも、具体的な事例を枠組みの中で記述するという、浦田さんの能力に適した内容だったのだと分かりました。
「人口が減るので住宅が余り、高齢者が増え大変だ」ということを言うのですが、それがその後の話をまとめるイントロダクションになっていません。「大変ですががんばりましょう。さて、じゃあ、リフォームについて話しましょうか」という感じで、セミナーを大きく作品としてまとめようという気が、またくありません。
浦田 健さんは、それでいいと思います。でも、「僕は長嶋 修のような話もできるんだ」と勘違いして、気持ちの入っていないイントロをするので、聞いていて意味がないだけでなく、居心地の悪さを感じるのです。
なお、この項目の一番悪いところは、HOME’Sの無料セミナーで同じ内容を話しているところです。同じ資料をそのまま使って今度はお金を取るというのは良くないと思います。