私は、滞納する入居者は、理由にかかわらず悪いと思っています。いえ、そんな奴は、「悪」と思っています。
でも、客観的に見て、この時一番大変だったのは、入居者Hさんでしょう。
1. キャバクラの経営がうまくいかず、「昼キャバ」に鞍替えした(これも、後になってまた変わります)。
2. 滞納した2か月分の家賃は、VESTAを通じて私の口座に支払われたのですが、潰れそうなVESTAは2か月分の家賃回収に躍起になり、かなりひどいことをした(らしい)。
3. 私と管理会社Cはタッグを組んで入居者から家賃を何とか取ろうとした。どんな攻め方をしたかは、また書きたいと思います。
一度目の滞納では、私はこの管理会社をまだ信用できず、ほぼ、一人で頑張りました。今回は、信じてお任せするところはお任せし、大変助けてもらいました。
4. こんなことがありながら、入居者は結婚を目前に控えていた。
お相手は、前のキャバクラのキャバ嬢だということで、ホームーページの写真を見ると、そのうち誰と結婚するにせよ、美人です。バリにダイビングに行ったのも、その彼女とかもしれません。
(このころ、結婚のためにキャバクラをやめて、洋服を売りはじめたと思います)
勿論、この彼女を通しても、回収作業を進めました。関係ないのにひどいですね、私は。
気持ちは、「悪」に対する「正義」でした。「悪」を退治するのだから、俺は「正義の人」という論理です。「正義の人」なんだから、何をやっても「正義」なんです。
独りよがりでひどいですね。でも、せっぱ詰まっていたこともあり、そんなことを考えて、自分を奮い立たせていた気もします。
何にせよ、自分ながら人間性が疑われます。
滞納督促は悪ではありません。
そんなのが悪ならば、私は銀行から督促されても借金を返しません。
督促しない事で他に迷惑をかけるなら、督促しない事が悪だと思います。
何が言いたいかといいますと、村兵衛さんは独りよがりでなく「正義」です。
1Rと地方木造1棟さんのおっしゃるとおり、滞納督促は悪では無いと思います。
でも、私は、契約的になんの関係のない、将来の奥さんやお母さんも巻き込んで、滞納を解消しようとしました。
自分は「正義」で、「悪」を正そうとしているだけ。「悪」の関係者は「悪」みたいな精神状態だったのではないかと思います。
「正義」とか「悪」とか、どこまでが悪の一味かとか、そういう次元の問題ではないと思いますが、器が小さいので自分を奮い立たせるために、心がそうさせたのだと思います。