浜 矩子さんの「「通貨」はこれからどうなるのか」を読みました

私は2002年に新築ワンルームマンションを3区分購入し、凍死家になりました。

物件を増やして挽回することも考えましたが、自分は投資に向いていないし、クビにこそなりましたが、まだ向いている好きな本業に時間を割いたほうがよいと心を決めました。出来るだけ不動産に費やす時間を減らすことに決め、節税しながらこの反省日記を書き、たまに「理事長様」としてマンションの面倒を見たりしています。

そろそろ物件を売ってしまっても追金が必要ないようになったのですが、今がその時期とはどうしても思えないので、保有継続中です。保有しながら、毎月給料から持ち出しをしています。損がなるべく少なる時点で売って、凍死家を脱出し、ブログもやめたいです。

売る時がいつかを出来るだけ正確に予測したいと思います。そのためには、経済の様子を知る必要があります。

メリーさんは私と違い、頭もいいし行動力もある方で、ブログを拝読しています。どちらかといえば批判的に紹介されていた浜 矩子さんの「「通貨」はこれからどうなるのか」が面白そうだったので、出張に行く電車の中で読みました。

浜さんの著書を初めて読んだのですが、まず、文章が私にはあいません。「ニューンベルングの指輪」「逢魔が時」「シャーロックホームズ」などの使い方が、衒学的でいやらしいです。「インテリの私の言うことを信じればいい」というような、理知的でもない感じを受けました。比喩の使い方も、陳腐に感じます。

内容ですが、

前書が「概論編」であるとすれば、本書は「『疑問に答えて』編」である。これが羊頭狗肉であってはいけない。

とありますが、羊頭狗肉もいいところです。

地域通貨の時代が来るかもしれない。これが答えであるかもしれない。 p56

本書の冒頭で、どうも、答えは分散と多様性にありそうだ、と申し上げた、ひとしきりあれこれ考えをめぐらせてみて、改めて、やっぱり、そうに違いないと思う。p197

強い拒絶反応を示しているように見える。p197

みんな単なる感想と想像です。結論までの力強い論理がありません。

さらに本書において、浜さんは、国家や組織の頑強さに対する考察と、中国、インド、イスラム圏といった日米欧以外の社会に対する考察が圧倒的に足りないと思います。

私は現在の国際的な政治的・経済的な歪の解消のために、戦争が起こるかもしれないと想像しています。引き金は資源と食糧の不足で、力により現在の構造を解体し、勝者・敗者の新たな構造を作り出し、強者が富を分配する。こうして歪解消。敗者が復興し新たな歪が生じるまでは、しばらく大きな戦争は起こらないでしょう。

一方、浜さんの議論には国はあっても国家論がありません。「みんなで仲良くすればいいでしょう」という、ある種原始共産主義的な夢を語ります。回答でも何でもありません。

戦争はいやだ、世界にかかる緊張をどう緩和できるのか、その方法が知りたいと思います。戦争が起こったら、私は逃げるだけ逃げたいです。

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浜 矩子さんの「「通貨」はこれからどうなるのか」を読みました への4件のフィードバック

  1. ベアー のコメント:

    えー!脱出したらブログもやめちゃうんですか?
    今度はその手腕で一棟物を・・・(^_^;)
    いや、なんでもないですよ、あはは

    • 村兵衛 のコメント:

      ベアーさん、やめます、やめます!凍死家を脱出したら、ブログ終了!
      ブログごと、ドメインを売ります。

      楽しく書いている日ばかりではなく、「反省日記だから」と義務感で書く日も多いです。
      いつもうれしいのはコメントをいただく時で、ボーナスの気分です。

      凍死家を脱出したら、外国人学生向けのアパートを経営したいという夢もあります。いろいろ勉強もしましたしね。
      私と妻と合わせれば数ヶ国語で対応可能です。
      その時には今のブログの続きではなく新しいブログで、私も妻も入居者も笑顔で出てくるようなものにしたいです。

      まあ、夢ですね。

      いつもありがとうございます。ブログも、勉強させていただいていますm(_ _)m。

  2. メリー のコメント:

    そうですよね。。。
    戦争も選択肢の一つかもしれませんね、権力者にとっては。
    私はその可能性は低いと思っていますが、
    逃げ場所は確保しておきたいとは思っております。
    村兵衛さんの感想、大変参考になりました。

    • 村兵衛 のコメント:

      メリーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      私は、権力者よりも国という組織が怖いです。権力者は国が生み出すものかもしれないと思うこともあります。

      昔から戦争が続くのは、「自己変革のために、国際社会が戦争をプログラムとしてもっているからではないか」とぼんやり考える時もあります。
      つまらない想像なのでしょうが、改革を協調して進めるのは、本当に難しいとも思います。

      これからも、メリーさんのブログを、楽しく読ませていただきます。

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