立派な人との別れ 2

この記事はフィクションです

私は既に「オーナー様」ではなくなっていましたので、管理会社Bの入金遅れに対しては、「裁判をする」と連絡をし振込みをさせました。損失は、家賃1ヶ月分だけですみました。敷金を取っていなかったのも、結局幸いでした。

立派な人や他の「被害者=オーナー様」は、敷金も含めて100万円程度の損害があったようです。私の10倍です。

「村兵衛さんにだけは言いますが、数を大きくして回収を容易にしたいというのは本当の気持ちです。でも、皆で力をあわせ助け合い、間違った行為を正したい、という気持ちも本当です。」

立派な人は、私を信じてくれました。でも、私は絶対的な正義を信じていないし、国を含めて組織も信じていないし、「被害者の会」と言えども組織に属するのは苦痛です。

「組織は個人を疎外する。組織は自己細胞以外を排除する」

こんな暗い気持ちが私に生まれたのはいつからなのでしょうか。生まれた時から内包された感情だとしても、あらわになったのは、成人してからのような気がします。

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立派な人との別れ 2 への2件のフィードバック

  1. 1Rと地方木造1棟 のコメント:

    債務名義取っても無い袖は振らせられ無いですよね。
    正義を勝ち取ってもお金を勝ち取らなければ意味無いですし・・・
    続き楽しみです。

    • 村兵衛 のコメント:

      私も、1Rと地方木造1棟さんのおっしゃるとおりに考えました。「正義だって、多分、勝ち取れないだろう。」

      でも、私は、立派な人を尊敬します。この方は、自分の信念に従いまっすぐ行動しました。
      自分一人で汗を流し、ただ乗りメンバーを邪険にせず一歩一歩進みました。家賃回収より正義を大切に考えていたのは明らかです。

      このような人がいることを知り、驚きました。それとともに、私は立派な人になれないことを自覚しました。

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