この記事はフィクションです。
清算人に、「私が嫌がらせの犯人だ」と手紙を出し、連絡を待っていました。
清算人から連絡があるかもしれませんが、警察からかも連絡があるしれません。静かに待っていましたが、心は落ち着きませんでした。
思わぬところから、連絡が来ました。
「個人的に、清算人に請求している方がいるようですが、そのような事実はありますか?」
立派な人が、被害者の会のメーリングリストにメールを出して来ました。当然、私のことでしょう。清算人が立派な人に、連絡したのでしょう。
清算人が何もなく、立派な人に連絡をしたはずがありません。裁判になれば、弁護士の費用だけでもバカになりません。私と立派な人に家賃を返す代わりに、裁判をやめてもらえないかという提案ではなかったかと思います。
立派な人は私に怒っていましたが、立派な人を含め「オーナー様」たちが、販売会社Aや管理会社Bを信じてのんびり待つ間、私は未支払いの家賃の多くの部分を取り戻していました。残りの1か月分については少額訴訟で勝訴しているのですから、その分を清算人に請求をして何が悪いのか、という思いがあります。
一方、立派な人の気持ちは、「皆で一緒に裁判をしようとしているのだから、勝手なことをするな。自分も、個人的に清算人と取引をするつもりなど、まったくない」ということだったのでしょう。
また、皆で一緒か、どこでも皆で一緒だ。
にがにがしい気持ちの中、私は、どうしたら自分に有利になるか考えました。