立派な人との別れ 8

この記事はフィクションです

私は立派な人には見放され、活動の詳細を知ることは出来なかったのですが、立派な人が裁判の情報収集に用いたのは、インターネットと地道な人脈作りだったようです。

インターネット利用といっても私のように大きな掲示板に個人情報とウソ情報を書き込んで清算人への嫌がらせをあおろうとするようなものではなく、不動産関係の掲示板の利用やブログ作成による情報発信と収集のような、インターネットの利用にふさわしいものでした。

それに加えて、直接関係者に会い、話をして、お願いをして、紹介をしてもらって、また会って話をして、という繰り返しを続けていたようでした。

販売会社A管理会社Bの関係者の証言を得ること、出来れば物証を得ることが必要です。そのためには、地道に誠実に、心が通じるまでお願いするしかなかったでしょう。

立派な人は、当初は何人かと行動していたようですが、だんだんと単独行動に移っていったようです。これは、他の「オーナー様」たちが行動を重荷に感じるようになっただろうことに加え、インターネット活動は一人で出来るし、関係者に会う時は同じ顔ぶれにする必要もあり、単独で会見するのが、結局効率的だったのかもしれません。

立派な人が、加害者側とも関係構築をしている様子は、配信される情報からも伝わってきました。

2010年中、裁判は1、2ヶ月に1回、行われました。私は、一度も裁判に出席しませんでした。

その間、被告は計画倒産を認めず、「経営が失敗しただけだ」という主張をとり続けていました。「資金はない」ので、和解も認めません。

年は変わり、2011年になりました。販売会社Aおよび管理会社Bの破綻から、2年目を迎えようとしています。

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立派な人との別れ 8 への2件のフィードバック

  1. 零細オーナー のコメント:

    このブログを始められた時には、まだ進行中の話だったのですね。
    加害者側とも人間関係を構築したというのは驚きです。
    立派な人は実のある方なんでしょうね。

    • 村兵衛 のコメント:

      零細オーナーさん、その通りです。
      今日の記事に書いたように、気持ちが落ち着いたのでブログを始めることにしました。
      まだ途中でしたので、裁判については何も書きませんでした。

      加害者側にも、「やり方がひどい」と思う人もいて、そういう人たちと連絡を取り合ったようです。
      真摯な対応が信頼関係につながったのだと思います。

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