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記事は、私にはオーバースペックかつまらないかなのですが、時に面白いものもあります。
不動産経営の視点をもって地方を取材したときの記事は、他の媒体ではなかなか得られない情報を持っていて、興味深く読んでいます。
6月4日の亀山市の取材記事では、大工場1つだけを当てにした不動産投資の怖さが書かれていました。
2004年、シャープの亀山工場が稼動開始したときは、景気回復のシンボル的な扱いだったのですが、リーマンショック後に状況は急変します。2008年には減産、2009年には、シャープは休止中の工場の中国系会社への売却も発表し、大幅な人員削減を行いました。
記事には、「半年間入居者ゼロ」「家賃半額」「サブリース契約解約」「持ち出し年1800万円」などの例が続きます。
不動産投資は長期でで考えることも多いかと思いますが、実際の社会情勢の変化はそれほどのんびりしたものではなく、数年で激変する可能性があります。私の失敗はその一例です。
物件が取引しやすい(必要ならば投げやすい)ことも、やはり重要なのではないかと思います。私自身でいうと、気持ちは、REIT派です。
以前、沢 孝史さんの「40代からの堅実不動産投資」という本を読んだとき、「社会のブレに対する考察が足りないんじゃないかなぁ」と思いました。「お宝」と思わずに、売ったり買ったりを上手にして社会の流れにあった資産組み換えをしていかないと、逆に資産から抜けられなくなるかもしれません。
亀山市は、その例でした。
「シャープ1社頼みで物件を持つのはリスクが高すぎる」と亀山市内の物件管理を断った管理会社もあったそうですが、そういった感覚はあっていいのかと思いました。
「全国賃貸住宅新聞」には、今後もこういった取材を期待します。
この不動産投資はシャープの株を買うのと同じ性質のものだったのでしょうか?
シャープの信用度に依存しながら流動性が株よりはるかに劣るというのでは、なかなか辛い状況になりますね。
つぶしのきかない不動産は怖いなあ、と改めて感じさせられました。
零細オーナーさん、確かにシャープの株を、借金して買ったような感じです。
亀山工場が出来た時には、アパートやマンションどころかホテルまでどんどん建って、地元の人も希望で一杯だったようです。
シャープの方々もそうだったのでしょうね。
ところが今では、今では売ることさえ出来なくなった物件ばかりのようで、ぞっとします。
儲けるには一点集中がいいのかもしれませんが、安易に時流に乗ってはいけないと、私も反省しました。
こんにちは。
亀山市の物件を持つリスクは「シャープの業績悪化リスク+通常の不動産投資におけるリスク」で、非常にパフォーマンスが悪いように思います。
大企業が進出した亀山のような地域でアパート需要が増加したとしても、金余りの日本・土地余りの亀山のような条件下では瞬く間に供給過剰になると想像します。
亀山市の事例は不動産投資の恐ろしさを感じさせますね。
貧乏借家暮らしパパさん、お久しぶりです。
亀山市の話は、恐ろしいです。
工場の出来た時は誰もかもウキウキ、イケイケで、バブルっぽかったようです。「遅れちゃいけない」。
「我慢していれば良くなる」は勿論、「このままいくだろう」とも考えられない経済の状況は、本当につらいものです。
こういう時代に不動産の経営をするのは、誰にとっても大変なものだと思います。