「もう少し入居していたい」と言われた中落合の元滞納入居者と、私は、半年間の定期借家契約を結んだことがあります。半年たち、新婚の入居者は北区へとふたり旅立って行きました。
管理会社とも相談して、その後はどの入居者とも定期借家契約を結んだことがありません。「更新料は東京では基本的に受け入れられているし、契約の時に説明しておけば問題ない」という、管理会社のアドバイスに従ったわけです。
「更新料が取れるかも」という期待もありました。
それでいて、実際には、更新料の自分の取り分をなくしたりしていますが。
何年か前に、「家主と地主」で定期借家契約のわかりやすい特集があって、良い勉強をしました。「全国賃貸住宅新聞」8月27日版にも、定期借家契約に関する1ページの記事が載っていましたので、久しぶりに読んでみました。
内容は、大体数年前の「家主と地主」の内容と同じだったのですが、ちょっと面白かったのは、「定期借家契約は立ち退き交渉がしやすいだけでなく、不良入居者を入居前に排除することも出来る」という記述で、これは新しい視点でした。
私の中落合の区分は、(多分水商売の)女性入居者の夜逃げや、キャバクラ店長の滞納がありました。しかし、あの時は中落合の管理会社がつぶれる直前で、入居者確保になりふり構わなかったということでしょう。
私の区分は、4件とも、ワンルームマンションとしては、かなり高い家賃をもらっている部類です。その家賃を理解して部屋を選んだ入居者は、現在、私には文句なしです。
募集はゼロゼロとして決まりやすくして、通常契約で更新の時は更新料をいただく、というのが私の区分では良いのかもしれません。
まあ、そうだとしても、更新料の社会的な動きには、これからも注意していこうと思います。