「サラリーマン大家 成功の条件」わからず

日経ヴェリタス第234号の、佐野 彰洋さんというかたの記事です。

以前の日経新聞の「不動産投資の落とし穴」という苅谷 直政さんの記事が面白かったので期待して読んだのですが、今度はダメでした。

私は、「サラリーマン大家 成功の条件」が知りたかったのですが、結局、成功の条件は書いてありませんでした。

うそをつかれました。

目指せ「表面金利10%」

空室・家賃、6つのリスクを忘れずに

税金・経費、初年度は特に大きく

というような章題があるのですが、興味をひかれないだけでなく、読んでみても、やはり面白くなかったです。

苅谷 直政さんの記事は、不動産投資の難しさにテーマを絞った統一性のある記事だったのですが、この佐野 彰洋さんの記事は視点が定まらず、「鳥瞰」ではなく「羅列」になっています。

一生懸命調べたことは分かりましたが、「鳥瞰」というのは、高い視点から事象に潜む構造を示すことですから。

「成功の条件」とタイトルに書いたなら、その切り口で記事をまとめないと。

そういう意味で、榎本ゆかりさんの「一刀両断」はいいのです。榎本さんは大抵、おかしなことを書きますが、はっきりとした意思を示すので、文章に付き合おうという気になるのです。面白い視点を持っていますし、そこに何らかの真実を感じる時もあります。

日経ヴェリタスには、たまに若い記者の練習のような記事が載ります。まあ、仕方がないのですが、上司はもう少しチェックしてあげて欲しいです。

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「サラリーマン大家 成功の条件」わからず への2件のフィードバック

  1. 1Rと地方木造一棟 のコメント:

    成功の条件は「安く買って高く売る。以上」ですが、それでは面白くないので別の切り口から考えますと「Cashフローの安定化」でしょうか?
    【家賃100%の使い道】
    ①元利返済30%(ベストは元金返済=減価償却/ローン期間=借入期間)
    ②運営コスト(空室率・修繕費・管理費・広告料)40%
    ③残り30%
    【残り30%の使い道】
    ④20%貯金
    ⑤10%税金支払

    上記をローン期間中維持する事が成功条件になるのでしょうか?
    特に②番はDIY対応とマーケット以下でリースする事により入居期間を引き伸ばし「広告料」と「原状回復コスト」を圧縮する事が肝だと思います。(ケチですから40%も払いたくないです)

    さらに、「手残り20%+元金返済額」>「毎年の資産価値下落」にするには、購入額は限りなく土地値に近づけなければ難しいです。

    頭悪いのでインフレ率は考えません。(良く考えたら思いっきりデフレ率を掛ければ大もうけですね。←アホ)
    テキトーに書きましたので、正しい方向に添削して下さいませ。<(_ _)>

    • 村兵衛 のコメント:

      1Rと地方木造一棟さん、いいですねぇ。
      先日のまりおさん物件の計算も良かったですけれども、これもスカッと分かりやすく、頭がまとまります。

      例えば、こういう見取り図を、日経ヴェリタスの記者にも望みたいです。「こんなこともある」「あんなこともある」と、記事に逃げばかり作って面白くなかったです。
      こんなこともあんなこともあるが、「成功の条件」として、一つこれはどうだろうと示す、1Rと地方木造一棟さんのような態度が欲しかったです。

      ②番の運営コストのカット、私はDIYはできませんが、入居期間の引き延ばしは、できるだけやろうと思います。後、管理会社とは良い関係を築いておきたいと思っています。

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