京都からの出張帰り、雑誌「家主と地主」Vol 44を読みはじめました。
ブログによくコメントを下さる「1Rと地方木造一棟」さんが、この号について、
今回の一刀両断は良かったと思います。
と、感想を述べてくださいました。「1Rと地方木造一棟」さんはカキッとした見方をされることが多いので、ダラダラ系の榎本 ゆかりさんをほめたことを面白く覚えていました。
まあ、誰でも知っている4PのProductとPriceを長ったらしく書いただけですが。
とも書かれていたので、「どうなんだろう」と、電車の中で「榎本ゆかりの一刀両断」から読み始めました。読み終わって、「1Rと地方木造一棟」さんの気持ちがわかる気がしました。
私は、榎本 ゆかりさんの「起承転結」のある文章を、本号で初めて読みました。
起:「お客様はプロだ」
承:「買い場発想」
転:賃貸業界での「お客様はプロだ」+特集「名物家主」
結:魅力的な賃貸住宅市場
「お客様はプロだ」という魅力的なフレーズではじめるのは、榎本さんのいつものすばらしさです。
転→結にかけては文章が流れていて、ぐちゃぐちゃした適当な感じで文章が終わるのですが、これは現時点での榎本さんの限界なのだと思います。それでも構造は出来ています。本号特集との結び付け方も、前号とは違い、大変自然で納得できます。
「4PのProductとPriceを長ったらしく書いただけ」という観点もなるほど正しいだろうと思いました。一方、マーケティング概念の賃貸経営への応用の記述として見れば、文章は説得力を持っており、面白いし評価できます。たぶんこれが、「1Rと地方木造一棟」さんの気持ちでもあるかと、想像しました。
榎本さんは、ちょっと、プロらしくなってきました。
編集長としての榎本さんの構成能力欠如は「一刀両断」に凝縮して示されていますし、「家主と地主」を通してみても明らかです。よい題材を選んでいて大切なこと示そうとするのですが、構成能力がないので「家主と地主」中、記事は適当に束ねられているだけでした。
記事と記事をどのように組み合わせ、一冊の雑誌総体としてどのような効果を与えようとするのかという計算ができないので、「機関車ゆかりん」とか「ミニコミ」とか言われるようになってしまっていたのです(言っているのは、私です)。
しかしながら、少し前から私は変化も感じていました。例えば、色により記事を分類しようというな試みも始めていましたし、意味のない株の記事も二つから一つに減らされました。今回の「日本全国”名物家主”100人の素顔」も、100人単に束ねたわけではなく考えながら編集がなされています。
この榎本 ゆかりさんの変化は、ご自分でも考えることができるようになったためなのか、それとも有能な編集者が入ったからなのかわかりませんが、ミニコミから脱却できる可能性さえ出てきたと思います。
雑誌をひとつの構造体と考えたとき、雑誌の価値はそれぞれの記事の平均値ではありません。スープの中に髪の毛が入っていれば、その他の料理がおいしくてもコースとしては、0点です。「家主と地主」が扱う建築物についても同じことが言えるでしょう。「家主と地主」において、どの記事が価値を下げているかを考え、その記事を切ってしまうことも重要だと思います。
私は自分のことを棚にあげますが、榎本さんはいつものように書きっぱなしにしないで、今後「読者はプロだ」と考えることができるかどうかも、ご自分の成長にかかわる重要な点だと思いました。
「家主と地主」も「全国賃貸住宅新聞」も、毎号、興味を持って拝読させていただいております。榎本編集長の、ますますのご健勝をお祈りいたします。
そういえば
えのへんの編集員さんから
連絡が途絶えたままです。
『いま、都合わるいです』
って言ったミーのバカバカ!
だはは
たろうさん、編集部からまだ返事がないんですか?
ツンデレ競争になりましたね。
私はよく存じないのですが、困ったときはk藤さん頼みかと。