神戸に出張に行く途中で雑誌「家主と地主」Vol. 44を読んでいました。
特集の「日本全国 ”名物家主”100人の素顔」は、思ったより面白かったです。
今まで「家主と地主」や「全国賃貸住宅新聞」に掲載された家主を中心に100人を紹介するという企画で、25ページにもわたって紹介されています。安易なんですが、読み物として面白かったです。やっぱり、数の力ってありますね。
きっと、あまり読まれなかった特集だと思いますが、そんなに悪くなかったです。
私には関係ないのでチラ読みをしただけですが、「耐震・免震について考える」は、しっかりした有用な記事ではないかと感じました。
耐震診断、工事法、工事費用等、流れに沿ってわかりやすくまとめていました。「家主と地主」は相続などでも、きちんとした記事を書くことがあり、がんばっている様子がわかります。
オリジナリティはないけれどもきちんとした記事だと思っているのが、松本 眞理さんの「不動産オーナーに必要な経済指標の読み方」です。今回は、国民の所得について、厚生労働省の調査結果をまとめています。現在の1世帯あたりの平均所得金額は、昭和63年の所得を下回っているのだそうです。
松本さんは、調査結果を丁寧に述べながら、賃貸業に対しての妥当な結論を述べています。
私は「全国賃貸住宅新聞10.8号」のアンケート記事のひどさについて述べたことがあるのですが、松本さんの記事はその対極にあるような筆致です。この記事もあまり読まれることはないかと思いますが、私は良い連載記事だと再確認しました。
マンガの「とら・寅・トラ」は、デッサンもファッションセンスも、ストーリーも良くないので私は掲載をやめた方が良いと思っています。ただ、もし、作者のいまいずみ ひろみさんが、あってもなくてもよい、コボちゃん的なスタンスを目指すのであれば、別にあっても良いと思います。
中途半端に内容を入れようとすると(そして、入れようとしているのですが)、目立ってきてやめてほしくなってしまいます。「全国賃貸住宅新聞」のいまいずみ ひろみさんのマンガは、本当にあってもなくても良い、上手なスタンスを取っていると思います。
「家主と地主」編集部の、ますますのご活躍をお祈りいたします。