この不動産業者は、「地方銀行で低金利の融資がつくだろう」、と言いながら結局駄目で、契約の当日に(地方銀行ではありますが別の)S銀行の4.5%の融資をもってきて「我々は、村兵衛様に一番有利になる条件を考えました」と言い放った人物です。
契約当日は、山ほど社員を連れてきて、私にプレッシャーをかけようとしました。
でも、私はこの人物を嫌いではなかったんですね。強引なことをするけれども、何か代償を提供します。例えば、本郷の物件では、「その代わりに」と頭金を会社持ちにしました。言うタイミングもなかなか上手なんです。
購入後も、何かと連絡をして売り込もうとしましたが、購入を断ってもあっさりした感じで気になりませんでした。
営業向きなんですね。
「一緒に確定申告の計算をしましょう。私は、ホテルにいますから、領収書など資料を持って来てください。仕分けして、後で確定申告用の用紙を作りますよ。いい節税をしましょう」
これが、いいところをつくんです。
確定申告で悩む時期だと知っていたんですね。
勿論、売り込みと言うことはわかっていましたが、私は節税テクニックがあるなら知りたかったし、久しく会っていないこの人物に興味があったので、のこのこホテルまで会いに行くことにしました。
珍しいですよ、これは。私が凍死家の自覚を持ってから、初めてでした。
彼女には、「ちょっと仕事で遅れるから」と一人で家に残ってもらいました。このころには、実家から犬も連れてきたので、一人でもそうさびしくないでしょう。
高くついた予感。
ヤリ手ジジイさん、購入後5年経っていましたので私も勉強し、1本目は加齢にスルーしました。少なくとも1本目は、、、。